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物事の良い面と悪い面、両方を常に意識していこう

明治大学 法学部 教授 大津 浩

いまやクリエイティブな職種に留まらず、多くのビジネスパーソンにとって発想力や企画力は必須のスキル。ライバルを一歩リードするのに役立つヒントを、知の先達である明治大学・教授陣の言葉から探ります。

教授陣によるリレーコラム/アイデアの泉【10】

私の専門は憲法学ですが、日本の制度や物の考え方を見ていると、悪い部分だけではなく、他の先進諸国に広める価値のある部分をたくさん持っています。問題は良い面と悪い面とが表裏一体をなしていることではないでしょうか。

例えば、秩序だった社会や相手の立場を尊重するという日本人の気質、またこれを基礎とする様々な法制度(「対話型立法権分有」の可能性を秘めた地方自治制度もその一つ)は日本の良いところだと思います。

他方で、こうした気質は過度の同調主義と強者への「忖度」政治、あるいは法治主義の軽視という悪弊も生みかねません。

両面を常に意識しながら、良い面を伸ばす方向で物事を考えたいというのが私の発想法です。

ビジネスの世界でも同様です。会議などで色々な意見が出たときに、それぞれの良い面と悪い面を見極めつつ、落としどころを探ることで、新たなアイデアに繋がることもあるでしょう。

日本人はともすると組織の論理に従いがちですが、いまは、会社であれ組織であれ、一生安泰な場所ではなくなりました。

自分は一匹狼としても生きていけるのだという気概を持ち、どうしても必要な時は上司や組織に異議を唱える勇気を持ち、「言うべきときには言う」人間こそが、現代のイノベーション社会で必要とされる人材ではないでしょうか。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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