
次世代リーダー混沌の時代にこそ、コミュニケーション力を高めよう
教授陣によるリレーコラム/私が考える「次世代リーダーに必要な力」【31】
社会が多様化し、リーダーに求められる能力は分野によって異なったり、そのときどきの状況によっても変わったりしてきています。いろいろなリーダーがいるからこそ、面白いことが起きるものです。リーダーはこれさえあれば大丈夫とか、これがないとダメだ、というようなものはなくなってきているのではないでしょうか。
ただ、このような時代だからこそ、原点に立ち戻り、コミュニケーションの大切さを学んで欲しいと思います。例えば、自分の伝えたいことがあるときも、普段から意思の疎通が図れていれば相手に正しく伝わるものです。組織のなかや一緒にやっているメンバーのなかで自分の思考を組み立てていくのであれば、他の人がどう考えているのかを知ることも大事です。
もちろん、コミュニケーションさえあればいいわけでもありません。ときに判断力やスピード感、責任感など様々なことが必要になると思いますが、コミュニケーションの重要性を感じている人のほうがリーダーシップを発揮したり、人がついてきたりしているようです。同じことをやるにしても、より効果的な言い方やタイミングで伝えられるようになります。また、何か問題が起こったときにもひとりで抱えるのでなく誰かに協力を求めることも含め、柔軟に対応できると思います。
※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。