
2021.04.14
明治大学の教授陣が社会のあらゆるテーマと向き合う、大学独自の情報発信サイト
めまぐるしく変化する世界情勢において、企業や組織が生き残っていくために、どんな人材が求められているのか。
さまざまな分野に精通した明治大学の教授陣が考える、これからの日本を担うリーダーに必要な力とは。
リーダーにとって大切なのは、幅広い視野に立って現象を検討・決定し、それを発信して周囲を巻き込むような力です。その前提として、多様な経験を積むことや、他人の意見を傾聴する能力を養うことが必要になります。
たとえば、留学をすることもそのひとつ。まったく違う行動パターンや考え方を持つ人たちと交流し、さまざまな体験を重ねることで、相手の意見をうまく吸収できるようになります。この人の言いたいことはこうなのではないか、と相手を理解して自分の中で消化し、表に出せるようになればベストです。また国内にいても、留学生や外国人の同僚など、違う文化の人と接する機会を持ち、世の中に色々な考え方があると知ることは自分の糧になります。
何かを一緒にやっていくときに異なる考え方の人はいるものです。「違うからあいつはダメだ」と排除するのではなく、そういう人もうまく巻き込めるような思考方法を身につけましょう。年齢や性別に関係なく、まずは相手の考えを聞くこと。発信することも大事ですが、発信するには自分の中身をつくらなくてはいけません。それには「聞く力」が重要となります。
※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。