2024.03.14
- 2018年4月19日
- リレーコラム
いくつかのチャンネルを手にして、自分の可能性を広げていこう
小西 康之 明治大学 法学部 教授めまぐるしく変化する世界情勢において、企業や組織が生き残っていくために、どんな人材が求められているのか。
さまざまな分野に精通した明治大学の教授陣が考える、これからの日本を担うリーダーに必要な力とは。
教授陣によるリレーコラム/私が考える「次世代リーダーに必要な力」【27】
まずひとつ目は、問題や課題を明らかにする力です。何かおかしいと思うことがあったらゼロベースで考えてみましょう。時間というものは勝手に流れていくので、こういうものなのか、と納得してしまうとそこで終わってしまいます。もし興味がわくものがあったら、それについてしっかり調べたりチャレンジしてみたりしてください。何か見つかるかもしれません。
ふたつ目は、複数のことを適宜切り替えながら取り組む意欲です。昔はひとつのことをやっていれば報われる世の中でした。現代はそうではありません。世の中が変わると、それまでずっとやってきたことが使いものにならないこともでてきます。これからの時代を背負う人たちは、気になることや関心のあることを切り捨てないでいつでも取り出せるようにしましょう。友人関係においてもそうですが、いくつかの可能性や選択肢を持っておくことは人生に広がりが生まれます。また、自分が落ち込んだときやうまくいかないときなども、他の可能性が支えになることもあります。
幅広い世代や、多様な生き方をしている人、さまざまな国の人など、いまはあらゆる種類の人と付き合えるチャンスがあります。いろいろな人の話に耳を傾け、自分の中で考えながら対応していける力を育んでいきましょう。
※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。