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私が考える「次世代リーダーに必要な力」【12】

齋藤 孝道 齋藤 孝道 明治大学 理工学部 教授

めまぐるしく変化する世界情勢において、企業や組織が生き残っていくために、どんな人材が求められているのか。さまざまな分野に精通した明治大学の教授陣が考える、これからの日本を担うリーダーに必要な力とは。

確固たる信念と他人への寛容さを育もう

組織のなかでリーダーに必要な力を身につけるには、常にチャレンジする意識を持つことです。自分のできることに取り組むのではなく、実現できるかどうかわからない環境に身を置かないと成長はないように思います。また、リーダーになる人がよく勘違いするのは、自分のできることは他の人もできるはずと期待することです。リーダーは、忍耐強く失敗も許容する寛容さでメンバーを育てることが必要です。

例えば、あるミッションで、これまで経験したことのない環境に身を置いたとき、現場から反発を受けたり、上層部から無茶な指示をされることもあるでしょう。全員が反対していても、こっちへ向かうんだという意志を貫けるかどうか。確固たる信念と精神的なタフさが求められます。そのときはどんなに辛くても、確実に経験値は上がっています。一方で、後ろ盾となる上司の存在も重要です。ノーガードの1匹狼状態で入っていくと、途中で挫折したり無茶をしてしまうケースもあります。

最後はリーダーになる人への話というより、リーダーを育てたい組織への意見となりますが、リーダーを輩出するには、本人が自発的に行動するというよりも、組織自体が育てる仕組みを持つべきだと思います。みんなの前で「あなたがリーダーだ」と宣言する必要はありませんが、候補となる若者には「君の能力が全体の能力になるんだ」と自覚を持たせることが大切です。組織の上の人間も、忍耐強く失敗も許容する寛容さで、リーダーを育てていかなければなりません。「リーダーがいない」「育たない」のは組織自体に問題があり、上に立つ人間の力が足りていないのではないでしょうか。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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