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社会のために何ができるかという意識を持とう

明治大学 商学部 教授 横井 勝彦

めまぐるしく変化する世界情勢において、企業や組織が生き残っていくために、どんな人材が求められているのか。
さまざまな分野に精通した明治大学の教授陣が考える、これからの日本を担うリーダーに必要な力とは。

教授陣によるリレーコラム/私が考える「次世代リーダーに必要な力」【22】

かつて日本経済新聞社が日本の大手企業136社を対象に行った調査(「人事トップが求める新卒イメージ調査」)では、「大学新卒者に求める人材像」のトップは、コミュニケーション能力でした。その後に続くのが、チャレンジ精神、主体性、行動力、意欲・情熱、協調性。また、最近では「グローバル人材」という言葉がもてはやされ、その条件として優れた語学力や課題解決力の重要性が盛んに強調されています。

これらが次世代のリーダーに求められる重要な資質であることは間違いありません。しかし、そこでの議論は、グローバル化した国際社会での競争戦を「勝ち抜く資質」「生き残る才能」の議論に終始しているという印象を強く受けます。

たとえば、あるインド人の学生は、国際的に名高いインド工科大学への進学を取りやめて東京大学で環境科学を学んでいます。彼は公害によって川がピンク色になり、空気が澱んでしまった自国を憂い、卒業後に高収入の道が約束されているインド工科大学ではなく、公害の解決策を学ぶための進路を選んだのです。また、アメリカの名門大学の学生たちも就職に際して社会貢献を視野に入れるようになってきたと聞きます。ビジネスの世界でサクセス・ストーリーを実現し、地位や名声を得ても満たされない人が増えているのです。これからの時代は、人生の価値観として、社会にどれだけ貢献しているかというマインドが重要であると思います。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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