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#2 生命保険は損か得か?

明治大学 商学部 教授 中林 真理子

一人ひとりが、自分はどういう状況にあるのかを考えなくてはいけない時代

生命保険では、子どもが小さい頃は保険料が安く保障の大きい掛け捨て部分が多いものにして、子どもの教育が終わったら、老後を考えた保障に移行するというのが典型的なパターンと言われます。しかし、現代はライフスタイルも家族構成も多様化していて、以前言われたような子ども2人の4人家族、60才定年などの標準的な家族像に当てはまらないケースが多くなっています。若いうちは定期保険で良いのか、最初から長期の積み立て部分を含む保険に加入すべきか。保険期間は終身なのか、短期で良いのか。そこで、自分に適した保険を考えるためには、まずは、自分のリスクを把握する基礎となるデータを確認しましょう。家族のライフステージを考慮し、いつどの程度の保障が必要なのか考えてみましょう。定期検診や人間ドックをしっかり受け、自分の身体の健康状態を把握することも大切です。自分がどういう状況にあるのかがわかれば、対策も考えやすくなります。

しかし、自分だけではわからないのが、社会の経済状況です。例えば、いまはマイナス金利なので、様々なリスクに対して貯蓄で備えるのと保険に入るのと、どちらが有効かは判断が難しいところです。保険会社も、以前は保険期間40年以上になるようなで予定利率が確定した定期付き終身保険などを引き受けていましたが、40年先の金利環境まで見通すということは難しいため、いまでは利率変動型にしてリスクを軽減させるといった対応が一般的です。また、最近注目されているのが、ドル建てなどの外貨建て保険です。ハイリスク・ハイリターンの面もありますが、それを承知の上で選択肢のひとつと考える人も増えています。少子高齢化、低成長時代を生き抜くための保険選びでは、自分や家族にとって何が一番のリスクになるのかを、まず考えてみることが必要です。

次回は、損害保険について紹介します。
#1 保険は、保険会社が儲かるようにできている?
#2 生命保険は損か得か?
#3 火災保険では地震の被害は補償されないの?
#4 医療保険は必要不可欠?
#5 長生きするほど受取り額が多くなる保険?
#6 専門家に相談するのは勇気がいる?

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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