2024.03.21
- 2022年4月8日
- 研究紹介アニメ
選択肢は「都会」か「田舎」だけじゃない!
小田切 徳美 明治大学 農学部 教授【教員プロフィール】
小田切 徳美(おだぎり とくみ)
明治大学 農学部 教授
専門は農村政策論と地域ガバナンス論。過疎、農林地の荒廃、買い物難民といった課題を抱える地域を調査し、解決策を考えます。農山村は都市部に先行して問題と向き合う「課題先進地」。農村から都市、都市から農村の双方向で、社会をよくする研究に取り組んでいます。
「関係人口」って何?
何十年も前から「地方の危機」が叫ばれるなか、最近、よく聞くようになった「関係人口」という言葉。簡単に言うと「そこに定住はしていないけれど、定期的に訪れて積極的に地域の活動に携わる人」のこと。これまで考えられてきた「地方に移住するか、しないか」という二元論から離れ、人々の「関心」や「関わり」に価値の重心を見出す概念です。
この「関係人口」に注目している研究者が、農村政策論の第一人者である小田切先生。都市部のライフスタイルが多様化するなかで、実は、若者を中心に、地方への関わり方も多彩になっています。都会か田舎か、二者択一ではない選択肢。具体的に見てみましょう。
※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。