
プラスワン・アイテムは、効果を理解して活用するのが上手な使い方。
清潔感、やる気、明るさを演出するアイテムとして、男性におすすめなのが、真っ白いポケットチーフです。ポケットチーフは難しそうと思われがちですが、カジュアルの時などは、きれいにたたむ必要はなく、ハンカチをクシャッとさせて入れるだけでも映えます。ビジネスの時は、折りたたんで1センチくらいだけのぞかせてください。もし、上司の目が気になるというのであれば、社外でのプレゼンテーションや大事な商談など、ここ一番の時に挿していくと良いでしょう。先方から一目置かれるかもしれませんよ。イギリスの男性が好きなアイテムには、カフリンクスがあります。彼らは、ちょっとした休憩や間を取るときなどに、カフを直す仕草をするのですが、そのポーズが「動作のピリオド」のようでなかなか様になっています。日本のビジネスマンの皆さんも、こうした仕草が様になる自分のスタイルを形づくることができれば、洗練度が高まるのではないでしょうか。
女性には、白いハンカチを持ち歩くことをおすすめします。椅子に座っているとき、これを膝の上に広げると、顔の影が飛んで明るく見えます。いわば、レフ板効果です。また、付けていると、動作がセクシーになるアイテムがあります。ガーターです。外からは見えなくても、付けているとなんとなく緊張して、歩き方などが変わります。暑い季節になると、肌を露出させる人が多いですが、逆に1枚加えることで涼しげに見せるテクニックもあります。日本には古くから絽という着物がありますが、同じように、透き通った素材や編み目の隙間の大きい服を着たり、通気性の高い生地でできたスカーフやストールを首にかけて、汗が浮かんだ肌を見せないようにすると、見た目にも涼しげです。
プラスワン・アイテムは上手く使うととても効果的です。その効果をしっかり理解したうえで、自分のスタイルに合ったものを活用してみてください。
次回は、ファッションにおける日本と世界の常識の違いについて紹介します。
#1 ファッションセンスを磨くには、どうしたら良いの?
#2 自分の欠点を隠す必要はない!?
#3 自分を印象づけるシグネチャーとは?
#4 プラスワン・アイテムの効果とは?
#5 日本のファッションの常識は世界の非常識?
#6 次に来るのは、モデスト・ファッション?
※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。