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2023.01.19

生き物と生き物じゃないものの境界線は?

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末松 J. 信彦【教員プロフィール】
末松 J. 信彦(すえまつ・じぇー・のぶひこ)先生
明治大学 総合数理学部 教授
専門は物理化学のなかのコロイド・界面化学。生物の特徴的な現象を、生体物質を用いることなく再現することによって、その普遍的なメカニズムを明らかにしようとしています。理論と実験の両方から「生き物とは何か」を解明するのが最終的な目標です。

無生物でつくる“生物っぽいもの”

 まずは、あなたが思う「生き物の特徴」を、じっくりと頭の中で描いてみてください。もしも、その特徴が「まったく生き物ではないもの」でつくられてしまったら、あなたは首を傾げてつぶやくはず——「じゃあ、生き物ってなに?」

 末松先生の研究は、生きてない物を使って生物の定義を考えるという、ちょっと不思議なアプローチ。もし、生き物と区別できないような物ができたら、生物の定義はどうなってしまうのでしょう?あなたも先生の研究の中身を知ると、明日から生き物を見る目が変わってしまうかも。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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