学びを加速させるアドバイス信頼に足る情報を記録して学ぶ習慣が、課題解決の手助けになる
教授陣によるリレーコラム/学びを加速させるアドバイス【24】
近年、生成AIの登場によって、これまで多くの時間と労力を費やして人間が行ってきた事柄が、たやすく実現できるようになっています。上手に活用すれば、生活や学業に大きなメリットをもたらすでしょうが、現状の生成AIは、根拠のないことをあたかも事実のように示すなど、ハルシネーション=もっともらしい嘘をつくという問題点が指摘されています。
こうした情報に惑わされないためには、日頃から信頼性の高い情報、裏づけのある情報をもとに、判断していくことが必要です。生成AIが示す情報が本当に正しいのかどうか。いったん立ち止まって考え、検討する。情報の真偽を見極め、活用の仕方を考える能力を身につけることが、いっそう求められています。
そのためには、冊子体でもデジタル媒体でも形態は問いませんが、やはり中世の頃から、知の宝庫とされてきた図書館の資料や情報をもとに知識を得ることが賢明と言えるでしょう。近年の公立図書館には、明治時代にまでさかのぼり新聞記事を全文検索できる、新聞社がつくった記事データベースを契約して、利用者に無料で提供しているところも多くあります。
図書館で得た知識やそれらをもとに思いついたアイデアなどは、その都度、整理してメモしておくことが、学びを加速させることにもつながります。手書きでノートや手帳に記したり、ソフトやアプリなどを使ってPCやスマートフォンで記録したり、自分が使いやすいものでいいと思います。
私はこれまで、小さなノートを使って、図書館で得た情報やそこから得た知識、さらにそれをもとに練った研究のアイデアや構想などを記してきました。個人差はありますが、手で書くことによって、考えが整理できるという効果も期待できます。最近は、手書きのメモや音声データをテキストデータに変換できるツールもありますので、上手に組み合わせて活用すると効果的です。
ビジネスをされている方も、仕事上あるいは日常生活において考えたことを忘れないようにメモしておけば、新たな提案や課題解決に結びつく材料となるはずです。点と点をつないで線にすることで新たなアイデアを紡ぎ出すことも、記録を介してできるようになります。正確な情報を得て、それらを活用し、成果につなげる自分なりの方法を見つけ出すことができれば、自身の資産になることでしょう。
※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。
