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2022.06.17

トップが語る「PBLを強力に推進する理由」とは

トップが語る「PBLを強力に推進する理由」とは
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 明治大学とTwitter Japan社が連携し、2021年4月から半年にわたり、PBL※に取り組みました。参加した学生の満足度は96%と高い評価を獲得。企業の担当者も学生の視点から新たな発見があったそうです。
 PBLの成果から見えてきた「大学と企業が連携して取り組む人材育成のあり方について」議論するシンポジウムを開催しました。(主催:日本経済新聞社イベント・企画ユニット、共催:明治大学)
 冒頭挨拶で大六野学長がPBLを推進する理由を熱く語りました。

※PBLとは Project Based Learning の略で、企業と学校が連携する教育の1 つで、企業の課題解決や商品開発などに学生たちが取り組みます。

精神と身体を鍛えるPBL

 明治大学がPBLと留学を強力に推進するのは、知性の強じんさを作り上げてほしいと願うからにほかありません。

 あらゆる領域で国の内外を問わず、相手をリスペクトする精神を持ちながら、他人にリスペクトされる能力を作り上げる。このような力をつけるためには、失敗を恐れないことが一番重要だと考えています。

 このたび本学とTwitter Japan社と共に取り組んだ産学連携PBLで、学生は人生が変わるような体験をしたでしょう。多様な価値観や文化に触れて一つの方向性を見いだし、目標の実現に向けてさまざまな人とつながりました。そして失敗を恐れず、失敗から学んでいくようになります。

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事前打ち合わせでは海外PBLの事例を交え、PBLの可能性をTwitter Japan 代表取締役社長 永妻 玲子氏と議論した。

 PBLでは多様性を前提にした議論を通じ、新たなアイデアや前例のない方法を生み出せるようになります。また、留学によって学生はダイバーシティにあふれる環境に身を置き、自分を相対化する経験ができます。また私は学生たちにPBLと留学で得られた経験を現実の社会に転換する、トランスフォーマーになってほしいと願っています。

 現在は大変難しい時代です。VUCA※と呼ばれる先を見通せない状況の中で、単なるThinker(物事を考える人間)ではなく、Doer(現実にできる人間)になることがPBLの大きな目標です。

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PBLで精神と身体が鍛えられた学生は、これからも新しい価値を生み出し続けられるでしょう。

※VUCAとは
Volatility=変動性、Uncertainty=不確実性、Complexity=複雑性、Ambiguity=曖昧性の頭文字をとった造語で、将来が見通しにくい状況を意味する。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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