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「知らない」とハッキリ言えることが、学びの大きな第一歩
2026.06.24

学びを加速させるアドバイス「知らない」とハッキリ言えることが、学びの大きな第一歩

リレーコラム
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教授陣によるリレーコラム/学びを加速させるアドバイス【31】

何かを学ぶとき、知らないことについてハッキリ「知らない」というのは、とても大切だと考えています。「知らなかったんだ」という気づきが得られるのは素晴らしいことですし、そこから教えてもらったり自分で調べたりして知識を得ていけるからです。

何かを知らないという事実は、決して恥ずかしいことではありません。もちろん「知らない」と伝えると、驚かれることもあります。しかし自分の知識が絶対であり、「みんなが知っていて当然だ」と思っているのは、案外、狭い世界に生きている人なのかもしれません。

私は高校3年生のとき、たまたま見学に行った塾の英語の授業で、「SVOってなんですか?」と質問して、先生にギョッとされたことがあります。幼少期にアメリカで暮らしていたこともあって、英語は子どもの頃から話せていて、日本の文法教育を受ける機会がなかったのです。そんな生徒もいるということを知らず、それを非常識だと捉えた先生は、今でも世界が狭いままかもしれません。

このように、私は昔からわからないことがあれば、すぐに質問をするタイプでした。しかし、苦手だった数学だけは、何を訊いたらいいのかさえわからず、授業中はいつも魂が抜けたような状態で過ごしていました。今思えば、わからなくなる前の段階でちゃんと質問をしておけば良かったです。

授業はそこにいる人たち全員でつくっていくものなので、わからないことを積極的に質問するのは大事なことです。私はアメリカ在住時の2019年から、大学でアートを教え始めたのですが、教える側になってみてその重要性に気づきました。

アメリカでも日本でも、知っているのか知らないのかという質問に対し、かなり突っ込んで訊かなければ「知らない」と認めない人が多いです。授業の際、限られた時間のなかで学びを充実させるため、理解している場合は説明を省略できるように訊ねても、正直に答えてもらえなければ、不十分なまま次に進んでしまうことになりかねません。

知ったかぶりをしてしまってはもったいない。「こんなことも知らないのは、いけないことなのかな……」と思う気持ちは誰にでもあるでしょう。しかし、地球上のすべてを知ることは不可能です。知らないことはあって当然。最近では学生に、「え、知らないの?若い人はみんな知っているけど?」と言われることもあります。それは「誰がおばはんや!」と笑い飛ばしながらも、また質問し、学ぶことを楽しんでいます。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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