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経験によって見えてくる学びの重要性を、実感しながら伝えること
2026.04.15

学びを加速させるアドバイス経験によって見えてくる学びの重要性を、実感しながら伝えること

リレーコラム
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教授陣によるリレーコラム/学びを加速させるアドバイス【25】

学生が学びへの意欲が上がらない主な原因は、必死になる必要性の不足だと思います。何かを学習することで自分の可能性が広がる、将来のポテンシャルが上がる、といった意識が足りなければ、なかなか真剣には向き合えないものです。一生懸命取り組まざるをえないような条件を整備することが、学びを加速させるうえでは最も効果があります。

とはいえ「仕方がないから勉強する」という取り組み方は、本来、望ましいものではありません。学生の場合、テストの結果が成績に反映されるとなれば、懸命にやらねばという状況が生まれますが、それが本当に身になるとは言えません。

本気にさせる方法として、これがいかに自分たちにとって大事になるかを伝えることが重要です。これから学ぶ技術や知識が、現在の社会でどう役に立っているかということは、私自身もよく学生たちに話します。企業に勤めている方や社会人を経験した方が学びに来られることも、いい効果を生み出してくれます。そもそもこうした方々は、まだ社会に出ていない多くの学生とは目的意識が違います。その真剣に取り組む姿勢が周りにもいい影響を与えてくれますし、学ぶ必要性を知るきっかけにもつながります。

すでに独り立ちされて多くの経験を積んだ方々にとっても、学び続けることによって、勉強の意味合いや、受け取れる価値は変わってきます。同じテキストでも、最初に読んだときと何度も読んでからとでは見え方が異なってきますし、年月が経ってから読むとまた全然違ってきます。以前は読み取れなかった言葉の意味合いや行間が読みとれるようになり、歳をとってから勉強する方が、さまざまな観点で物事が見えている分、学習のやりがいは上がると思います。

このように、経験を重ねたことで得られる視点は、他人の学びを加速させるだけでなく、ご自身の学びを加速させることにも関わってきます。「自分のためである」という意識さえお持ちであれば、何歳になっても勉強はできるはず。学びというものは、本来、誰にとっても重要で楽しいものです。私自身、学んだことによる小さな成長を日々実感しながら、生涯、学ぶことを楽しんでいきたいと考えております。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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