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違和感に気づいたら、そのままにせず追求しよう

大城 直樹 大城 直樹 明治大学 文学部 教授

歴史に名を残す偉人から、カリスマ性のある著名人、その道を究めた学者まで。明治大学・教授陣に影響を与えた人物を通して、人生やビジネスに新たな視点をお届けします。

教授陣によるリレーコラム/人生で影響を受けた人物【56】

文化人類学者のクリフォード・ギアツには、文化をどう捉えるかについて大いに刺激を受けました。

例えば、私の出身地である沖縄のお墓はとても大きく、かつては支配層にあたる士族だけの特権。そのため村人たちは崖にできた洞穴などに棺を納めていました。墓地は恐怖の場所だったのです。

士族は同じ始祖を持つ父方の血縁関係という“門中制度”を持続させていましたが、明治時代になるとそれが村人にも浸透。春になるとお墓の前に親族が集まって、先祖の供養をしながら食事を楽しむようになりました。

このように同じお墓であっても、長い年月をかけて場所の意味も、人々の意識も変化していったのです。

お墓はあくまでたとえですが、自分自身が文化の中にいると変化に気づきにくいもの。しかし外から、斜めから見ることで、また違うものが浮き彫りになることもあるでしょう。

これが文化を知ることにつながっていくわけですが、別の視点からものを見る、見た目の奥にあるものを見る、という大きな意味でギアツから影響を受けました。

皆さんも、時には自分のやっていることを違う角度から見てみてください。新しい発見があるかもしれませんし、反対にちょっと違うなと思うことがあるかもしれません。

違うと思ったことに対しては、もう少しこだわってみてはいかがでしょうか。違和感があるということは、すでに何かに気づいているのですから。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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