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発想する力と、カタチにする力、両方養おう

萩原 一郎 萩原 一郎 明治大学 研究・知財戦略機構 研究特別教授

歴史に名を残す偉人から、カリスマ性のある著名人、その道を究めた学者まで。明治大学・教授陣に影響を与えた人物を通して、人生やビジネスに新たな視点をお届けします。

教授陣によるリレーコラム/人生で影響を受けた人物【69】

小学生時代は物理学者の湯川秀樹と発明家トーマス・エジソンに、中学生、高校生の頃は数学者の岡潔に憧れましたね。

湯川秀樹がノーベル物理学賞を授賞したのは、日本が敗戦でまだがっくりしていた時代。周りの大人たちから、それがどんなに素晴らしいことか聞かされていたので子ども心にすごい人だなと。

エジソンはどんどん新しいものを作っていったまさに発明王です。私が今、研究・開発を進めている折紙式プリンタがカタチになれば彼に憧れたといっても恥ずかしくないのかな、なんて思っています。

岡潔はとにかく格好いいんです。文化勲章を受賞するような数学者なのに、発言は哲学的だったり、大学の教員を辞めて農業を始めたり。普通の人にはできないことをするわけですから、すごく魅力的に映りました。

私は常々「アイデア」にはそれに伴う「行動」が、「情報」にはそれを具現化した「物」が必要だと思っているのです。どちらか一方ではなく、両方なくてはならないと。

例えば、三次元プリンタとかメタマテリアルといった新しいもの、イノベーションも、最終的にはいかに製造できるか、普及できるか、なのです。そうして初めて、その後の“広がり”が生まれる。

いわば湯川秀樹と岡潔は「アイデア」の人で、電球を発明したエジソンは「行動」の人です。私は両方できる人になりたいと思っていたので、今回この3人を挙げさせていただきました。

皆さんもビジネスシーンや日常生活で浮かんだ新たな「発想」は、ぜひ「行動」に移してください。そうすることで、可能性が広がって、きっと物事は動き出しますから。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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