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現場に目を向け、広い視野で物事を捉えよう

鷲見 淳 鷲見 淳 明治大学 経営学部 准教授

いまやクリエイティブな職種に留まらず、多くのビジネスパーソンにとって発想力や企画力は必須のスキル。ライバルを一歩リードするのに役立つヒントを、知の先達である明治大学・教授陣の言葉から探ります。

教授陣によるリレーコラム/アイデアの泉【27】

私は「企業の国際化とグローカリゼーション」を研究テーマにしていますが、会社訪問を通して現場の人の「苦労話」を聞くことを重要視しています。

研究にあたって、理論的な枠組みはもちろん必要ですが、中身を埋めるのは現場レベルのデータです。そのデータをどうやって得るのかというと、現場の人たちがいかに困難な課題に取り組み、解決したかという話がベースになってくるのです。

また、これに加えて、「学生と話すこと」も大切にしています。いまの若い世代がどういう風に日本の市場や世界を見ているのか、自分だけで考えていると独善的になってしまうからです。

たとえば、私たちの世代には車好きが多かったのに対し、若者世代は車を買わなくなっています。「なぜ? どうして?」と聞いていくと、彼らなりの考え方があり、なるほどと納得する部分もたくさん出てきます。

このように、現場に目を向け、色々な話を聞くことによって、新しい発想が生まれてきます。狭い認識に縛られず、様々な視野を持つことによって、自らの世界を広げていきましょう。

もうひとつ大事なのが、日本を少しでも良いので一旦離れてみて、「外」から日本を観る機会をつくることです。

私にとって日本は、昔から集団の重要性というものが非常に強い国だという印象があります。20年ほど住んでいたアメリカから帰国後も、それが変わっていないのには驚きました。

特に若い世代の中で集団性はとても強く、海外に行ってもそのまま集団に組み込まれた形で動くため、アメリカにいようが中国にいようが、日本語ばかり話してしまうようです。若い人には怖がらず、ひとりで飛び出す勇気を持って欲しいと思います。

ビジネスパーソンの方々も、会社によっては短期留学や海外赴任などの機会があることでしょう。そういった制度をぜひ有効利用し、一時的にでも日本の集団を離れてみると、「日本の新たな姿」が見えてくるはずです。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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