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頭の中にテーマを置き続け、日常にヒントを得よう

佐々木 掌子 佐々木 掌子 明治大学 文学部 准教授

いまやクリエイティブな職種に留まらず、多くのビジネスパーソンにとって発想力や企画力は必須のスキル。ライバルを一歩リードするのに役立つヒントを、知の先達である明治大学・教授陣の言葉から探ります。

教授陣によるリレーコラム/アイデアの泉【5】

私の専門とする臨床心理学では、先行論文や書籍をどれだけ丹念に読み込んだかによって自分の研究の質が左右されます。とにかく読む、その領域で議論されていることを知る、ということがお作法です。ひらめいたと思っても、大概の研究は既に世界のどこかで行われているものなので。

また、頭の片隅で常にそのテーマを意識しておくということも大切です。原稿執筆や講演準備時は、ネットをチェックしていても、テレビや雑誌を見ていても、人と喋っていても、関連する情報が選択的に飛び込んでくるものです。

おそらく、常に意識のどこかにそのテーマがあれば様々な方向へ考えが巡るので、拡散的思考状態が保持されているのだと思います。

逆に、私の場合「常にどこかにそのテーマが頭にある状態」が保持できなかったものについては、うまく準備ができず、アイデアもまとまらないという状況に陥っている気がします。

ビジネスパーソンの方ならば、企画書づくりに煮詰まったときなどは、知識や情報をたくさん詰め込んだあとに、頭の中にテーマを置いたまま、一度デスクから離れてみてはいかがでしょう。まったく違うことをしているときや、飲み会で友だちが話していたことなどに、案外発想のヒントが隠れているかもしれません。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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