
2023.03.23
明治大学の教授陣が社会のあらゆるテーマと向き合う、大学独自の情報発信サイト
【教員プロフィール】
三和裕美子(みわ・ゆみこ)先生
明治大学 商学部 教授
専門は証券市場論と機関投資家論。資産運用会社や年金基金などに代表される大口投資家=機関投資家の社会的責任とコーポレートガバナンスが主な研究対象です。産学協同事業による新株価指数の策定など、長期的な投資効果の可視化にも力を入れています。
人々が待ち望む新製品や革新的サービス。企業がこれらを提供できるのは、投資する人たちがいるから。とりわけ大規模な運用を行う機関投資家は、どんな事業へ出資するかによって、ときに社会を変えてしまうほどの影響力を持っています。
三和先生は、そんな機関投資家の責任について考える研究者。たとえば、あなたが預けた1万円が2万円になって返ってくると嬉しいですよね。でも、その代わりに貧しい人が病気になり、地球の自然環境が破壊されてしまうとしたら?
みんなを幸せする理想的なお金の流れを、先生は「愛ある金融」と呼びます。まずは1万円がどこへ行くのか、想像するところから始めましょう。
※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。