明治大学の教授陣が社会のあらゆるテーマと向き合う、大学独自の情報発信サイト

できるビジネスパーソンが注目!「大人の学び直し」の重要性

Meiji.net編集部 Meiji.net編集部 

コロナ禍で刺激された「学び直し」への興味

202111_01_image1 新型コロナウイルスの影響で、時間の使い方が大きく変わりました。外出を控えることが多くなり、リモートワークを導入する企業も増えたことで、今までよりも時間に余裕が出来た人も多いのではないでしょうか?

 そんな中、最近は「学び直し」に時間を割くビジネスパーソンが増えています。リモートワークを導入した企業が、成果をより重要視するようになり、社員ひとりひとりのスキルが、自身の評価に影響を与えることが多くなったことが背景にあります。

 文部科学省の調査では、社会人の約4割が、「学び直し」に興味がある・やってみたいと考えており、最近では「リスキリング教育」と呼ばれています。デジタル・トランスフォーメーション(DX)時代に対応できる人材の教育や、新しい分野へ挑戦するための学び直しも多く生まれています。

一つの知識を深く追求するだけではイノベーションは生まれない

 自身も明治大学で社会人向けに中小企業の経営学などの講座を持つ、政治経済学部 奥山 雅之教授は、学び直しへの機運が高まる昨今の状況をこう語ります。

 『イノベーションが経済の原動力である現代では、新しい知識を生み出す「知の創造」が重要です。それは異なる分野の既存知識が融合されることで生まれます。ただ、社会人になれば、多くの時間を特定の仕事に費やすことが増えます。それだけだと視野が狭くなっていき、異種知識の融合ができず、イノベーションが生み出しづらいのです。

 そこで必要なのが、会社の“外”に出て「知の探索」をすること。社会人向けの講座は、一つの知識を深く追求する「知の深掘り」や日常から離れ、新しい「知の探索」の機会を提供します。日常では触れられない多種多様な講座に参加することで、知識の「深掘り」も「探索」もできる「両利きの人材」となり、不確実な時代にイノベーションをもたらすビジネスパーソンとなり得るのです。』

 明治大学では、社会人向けの生涯学習講座「リバティアカデミー」を開講・運営しています。「リバティアカデミー」は明治大学の知的財産を社会に還元するために設置している生涯学習拠点として、20年以上の歴史があり、年間約16,000人が学んでいます。

大学の知的財産を社会に還元する

 大学が社会人向けにこのような公開講座を開催することの意義について、奥山教授は、

 『大学は若者のためだけに存在しているのではなく、もっと幅広い年齢層の方のためのものです。これは、少子高齢社会だからではなく、大量生産社会からイノベーション社会へと移行し、常に学ぶことが不可欠となっているからです。「リバティアカデミー」は、こうした時代を先取りし、すべての人に学びの機会を提供するという大きな社会的使命をもっていると考えます。』

 また、「リバティアカデミー」でExcelのデータ分析講座など、社会人の具体的なスキルアップ向上を目的とした講座を担当している、グローバル・ビジネス研究科 青沼 君明教授は、

 『平成30年2月に、経済産業省が「人生100年時代の社会人基礎力について」を公表しました。そこでは、これまで以上に長くなる個人の企業・組織・社会との関わりの中で、ライフステージの各段階で活躍し続けるために求められる力のことを「新・社会人基礎力」と定義しています。個人としては、①キャリアの棚卸し・リフレクション ②継続的な学び ③体験総量を増やす ④没頭・越境体験 ⑤リカレント教育 ⑥人的ネットワークの構築 が挙げられています。要は、自分自身の知識を常にリバイスし、職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくための力を高めていくことが重要ということです。この点において、「リバティアカデミー」の講座は、「社会人基礎力」を高めることもできる内容・設計であると考えています。』と語ります。

多彩な講座ラインナップを誇る「リバティアカデミー」

 「リバティアカデミー」は明治大学駿河台キャンパスを拠点とし、「教養・文化」「ビジネスプログラム」を中心に、様々な講座を多岐にわたり開講しています。また、女性の仕事復帰やキャリアアップを支援する半年間短期集中履修証明プログラム「女性のためのスマートキャリアプログラム」など、広く社会のニーズに対応したプログラムを展開。今年は社会情勢に合わせて、オンライン講座のラインナップも充実させました。

 転職などのキャリアチェンジを考えている方々や、職場での定年退職等を迎えた後のセカンドキャリアの充実を考えている方々にもおすすめです。

 自分の学生時代を振り返り、あのときもっと学んでおけば良かったと考えているビジネスパーソンも、働き方の変化に伴って、自身のスキルアップを目指している方も、「リバティアカデミー」のようなシステムを活用して、日々の仕事の充実に向けて取り組んでみてはいかがでしょうか?


「明治大学 リバティアカデミー」
https://academy.meiji.jp/

おすすめオンライン講座ラインナップ

■犯罪から読み解く日本社会(総論)
2021年11月16日(火)~12月21日(火)全5回
講師:明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科 小林良樹 特任教授
受講料:5,500円(税込)
※別途、各自でテキストの購入が必要になります。
申込締切:2021年11月8日(月)

日本の犯罪情勢や対策に関する基礎的な知識を学びながら、日常生活の中で触れる様々な犯罪事件に関する報道の内容、さらにはその背景にある日本の現代社会の特徴等をより深く考える「きっかけ」を与えます。
講座の詳細・お申し込みはこちら
https://academy.meiji.jp/course/detail/5906/

■大同生命寄付講座「中小企業の事業承継と経営革新」
2021年12月11日(土)
担当:明治大学政治経済学部 奥山雅之 教授
受講料:無料
申込締切:2021年12月9日(木)

数多くの事業承継事例の分析に基づき、先代経営者および後継者の両方の視点から、「後継者にいつ頃社長を譲ればよいのか?」「引退した後はどのようにふるまうか?」といった先代経営者の悩みや、「先代と意見が対立したときにどうするか?」「古巣の社員との関係構築は?」など後継者の悩みに対応した事業承継と経営革新のポイントを解説します。
講座の詳細・お申し込みはこちら
https://academy.meiji.jp/course/detail/5872/

■Excelで学ぶデータ解析入門
2022年1月15日(土)〜2月12日(土)全5回
担当:明治大学グローバル・ビジネス研究科(ビジネススクール) 青沼君明 教授 
受講料:5,500円(税込)
申込締切:2022年1月8日(土)

「経営を見える化する」ために、データをどのように集め、加工し、データ解析を行うことで、最終的にどのように判断するのかという一連の流れをExcelの分析ツールを用いた実習によって解説する入門講座です。
講座の詳細・お申し込みはこちら
https://academy.meiji.jp/course/detail/5904/

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

特集の関連記事

朝日新聞2020年6月 掲載

2020.6.29

朝日新聞2020年6月 掲載

  • Meiji.net編集部
朝日新聞2019年5月 掲載

2020.6.29

朝日新聞2019年5月 掲載

  • Meiji.net編集部
日本経済新聞2020年3月 掲載

2020.4.15

日本経済新聞2020年3月 掲載

  • Meiji.net編集部

新着記事

2021.12.02

興味の範囲を広げて、新たな考え方を得よう

2021.12.01

企業に囲い込まれる消費者から、選択する消費者へ

2021.11.30

自分の真理を追求し、イノベーションを生み出そう

2021.11.26

インドから始まるイノベーションは、カオスから始まっている

2021.11.25

考え方や行動の基盤となる“軸”を持とう

人気記事ランキング

1

2020.04.01

歴史を紐解くと見えてくる、台湾の親日の複雑な思い

2

2013.09.01

高信頼性組織とは何か ―失敗が許されない組織の条件―

3

2019.11.19

#4 日本のアニメの特徴って?

4

2017.10.04

精神鑑定は犯人救済のために行うのではない

5

2021.12.01

企業に囲い込まれる消費者から、選択する消費者へ

リレーコラム