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明治大学の教養 Vol.20

「野生の科学」という名前に思いを込めて

 日本は東日本大震災の後、非常に大きな変化を体験してきている。特に科学に関する問題がクローズアップされ、科学技術の基幹をなす、自然界の様々なふるまいが数式にでき、計算可能であるという考えに欠陥はないだろうかという疑念が生まれてきている。
 「野生の科学」とは「野生の心の科学」を意味している。「野生の心」はすべての人間の心を作っている心の基本である。「野生の心」の働きによって、私たちは結び合い、理解し合い、自然からの呼びかけに応えることができる。しかし、その「野生の心」がいま根幹から脅かされている。私たちは「野生の心」をもう一度人間の世界の創造の拠点にするため、科学、芸術、自然が一体となった、新しい知性を生み出す急務に迫られている。今こそ、全世界の「野生の心」に呼びかけ、苦境を乗り越える道をともに探り、網状に結合することにより、「団結」への新しい形態を探り出さなくてならないのだ。(談)

掲載内容は2012年1月時点の情報です。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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