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明治大学の教養 Vol.14

時代は再び、フーコーを必要としている

 1980年代のポストモダニズムの潮流の中で、ミシェル・フーコーと出会った。フランス現代思想家の中でも、社会、権力、政治、経済という視点から分析をするフーコーの思想に惹かれたのである。大学卒業後、企業に勤めて抱いた社会への問題提起に一番必要としたのがフーコーだった。職を辞し、大学院で本格的にフーコーを研究し始めたが、彼の直感力、着眼点、分析の手法は、時代を超えて常に「現在」を独特の角度から切り取ることができるものと考えている。
 近年、そのようなフーコー的観点の影響かもしれないが、国家や組織、家族でもない人々の「連帯」に注目している。現代の特に保険やボランティアなどで一定のコンセンサスのもとに人々が連帯する構造に興味があり、21世紀には人はどのように連帯できるのか、「連帯の哲学」というテーマで掘り下げていきたいと思っている。(談)

掲載内容は2011年7月時点の情報です。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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