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明治大学の教養 Vol.13

哲学と文学の間の小径を歩んで

 サルトルやメルロ=ポンティを学生時代に読み始め、恩師の指導を得たことで、19・20世紀フランス・ドイツ哲学思想史、スピノザ以降の近代ユダヤ思想史を専攻するようになった。サルトルと同時代人だが余り知られていなかった思想家、エマニュエル・レヴィナスに注目したのも、スピノザの対極にある思想に興味を持ったからだ。ユダヤ思想史を研究する中で、ヘブライ語聖書とその解釈という広大な謎に出会うと共に、一方で、迷信や恐怖によって人間を支配する宗教の根底的批判を目指すようになった。いつの時代にも、脚光を浴びる思想家の傍らに、語られざる多数の思想家がいる。彼らの存在は知識の伝達や知識と社会との関わりを考える上で見過ごせないものであり、そうした思想家を紹介していくことが重要なテーマの一つとなっている。今後も一人の思想家に囚われず、多島海を廻るように思想史研究を続けていきたい。(談)

掲載内容は2011年6月時点の情報です。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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