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明治大学の教養 Vol.11

19世紀パリ・都市と小説に魅せられて

 私は仏文科に入学した頃から、バルザックやゴーチエ等19世紀の作家が持つ圧倒的なエネルギーと魅力に捉えられて、現在まで抜け出せずにいる。フランスでは伝統的に韻文が主役で、小説はいわば文学界の私生児であり、低俗だと思われていた。しかし、フランス革命後、市民が力を得ていくにつれ、小説が広く浸透する。この小説の台頭には、産業の発展、新聞の連載小説や広告のシステム等の要因もあるので、19世紀の小説を考察するということは、その社会的、歴史的背景を探ることにもつながる。そうしたことから背景となっている19世紀のパリという都市の魅力にも惹かれ、パリを舞台にした小説を中心に読んだ上で、地方を舞台にしたジョルジュ・サンド等の田園小説にも手を広げていった。今後も時代の特異性に満ちた19世紀のさまざまな作家の小説を多角的に分析していきたいと考えている。(談)

掲載内容は2011年4月時点の情報です。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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