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明治大学の教養 Vol.7

ハプスブルク家の郵便網は近代メディアの起源

 近代郵便制度の起源は、16世紀、ハプスブルク家の世界帝国志向がもたらした郵便網であった。このシステムは駅や厩舎を設置し、馬車で手紙をリレーして、スピードもあり、郵便物を運ぶ距離も従来の飛脚便より遥かに長かった。ハプスブルク家は公用に限定していたが、商人たちは互いに会わずとも商談ができるこの郵便網にこぞって群がり、開放を要求した。こうして16世紀、17世紀と郵便網はヨーロッパ中に広がり、濃密なネットワークを発達させた。この制度の確立により、ヨーロッパは世界的な経済システムを作り上げたのである。
 このように近代ヨーロッパで確立された様々な制度の起源を探り、近代成立のからくりを見ていきたい。例えば、近代警察の誕生とか検閲の歴史、著作権の成立などを追っていきたいと思っている。(談)

掲載内容は2010年12月時点の情報です。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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