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明治大学の教養 Vol.3

ラテンアメリカとアフリカに魅せられて

 ガルシア=マルケスの『百年の孤独』を大学時代に読んだのがきっかけで、ラテンアメリカに興味を持った。実際にラテンアメリカを訪れてみると、人間、文化、歴史、全てに強い衝撃を受け、文学より広い領域の分野を探求したいと思うようになる。特にブラジルでは、アフリカ系の黒人たちの大らかで人間性豊かな関係に出会って人生観が一変し、彼らの文化に深く魅せられた。以来、アフリカにも足を伸ばし、ラテンアメリカとアフリカの往復を続けることになる。そしてブラジルとアフリカの黒人の人間関係、社会が互いに大きく違うことに気づいた。やがて奴隷として世界中に散っていった黒人たちの文化、社会が、各地域でどのように変わっていったのか知りたくなり、いまではライフワークのようになった。その中で、まだ知られていないラテンアメリカの黒人文学を発掘し、紹介し続けたいと思っている。(談)

掲載内容は2010年8月時点の情報です。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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