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明治大学の教養 Vol.1

京劇は時代を映す鏡

 中国の民衆に人気のある京劇は、近代の激動の時代において、単なる娯楽以上の社会的使命を担わされてきた。「文化大革命」の導火線として利用されたり、革命現代京劇が創作されるなど、京劇の歴史は、京劇の舞台そのものと同じくらいドラマチックといえるだろう。
 京劇はいつの時代も世相を映し出す鏡のようなものだった。現代京劇であれ新編歴史京劇であれ、その時代の思想をいかにとりこむかという作者の苦心が作品に込められているからだ。明治大学は演劇研究でも有名だが、筆者も日本人の視点で京劇を分析している。その時代の民衆の本音や特徴が見えてくるので、実に興味が尽きることがない。そして、今演じられている京劇から、発展し続ける未来の中国の姿が推測できれば素晴らしいことだと思っている。

掲載内容は2010年6月時点の情報です。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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