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多くの人が共感できるようなビジョンを掲げよう

明治大学 商学部 准教授 浅井 義裕

めまぐるしく変化する世界情勢において、企業や組織が生き残っていくために、どんな人材が求められているのか。
さまざまな分野に精通した明治大学の教授陣が考える、これからの日本を担うリーダーに必要な力とは。

教授陣によるリレーコラム/私が考える「次世代リーダーに必要な力」【35】

まず重要なのは、不確実性が高くなってきている時代に、未来の「ビジョン」を示すことができることです。私の職場である本学を例にとると、学長や学部長などがリーダーに当たるでしょう。学長・学部長の選挙の際に多くの人が考えるのは、候補者が示す未来のビジョンに共感できるかどうか。これは、大統領選挙などでも同様だと思いますが、どんな未来をつくろうとしているのかを示せるリーダーに人はついていきます。会社や役所、その他の組織では、選挙でリーダーが選ばれる機会は少ないかもしれませんが、それでも、リーダーによって示されたビジョンに共感することで、多くの人は自発的に動き、その能力を発揮できるのではないでしょうか。

多くの人の賛同を得るために共感は重要ですが、この共感を支えるのは偏りのないデータに基づいた分析や研究成果で、それらは、組織や社会の基盤であると思います。「俺の勘ではこうだ」ではなかなか共感を得にくいでしょう。客観的な証拠に基づいて、未来の予測を示してくれる人こそがリーダーなのです。

さらに、リーダーとして活躍している人を見ていると、年を重ねても「元気がある・体力がある」ように感じます。リーダーになるような人たちはいつまでも20代のようなバイタリティーを持ち合わせています。「次世代リーダーに必要な力」は、案外体力なのかもしれませんね。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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