2024.03.21
- 2018年2月8日
- リレーコラム
相手の個性に息づく新たな価値を見出そう
北岡 孝義 明治大学 名誉教授(元商学部教授)めまぐるしく変化する世界情勢において、企業や組織が生き残っていくために、どんな人材が求められているのか。
さまざまな分野に精通した明治大学の教授陣が考える、これからの日本を担うリーダーに必要な力とは。
教授陣によるリレーコラム/私が考える「次世代リーダーに必要な力」【18】
グローバルな時代は、いやおうなしに生活様式、思考方法、価値観等の異なる人たちと協力して仕事をしていかなければなりません。その際に必要なのは、相手の個性に新たな価値を見出すことのできる能力です。これがリーダーの責任や能力となっていくのだと思います。
明治大学は「個を強くする大学」を理念としています。「個を強くする」とは、自分の個性を磨くことだけではありません。自らの主体性、積極性を育てるだけでなく、相手の個性を尊重し、自分と異なる相手の中に新たな価値を見出すことのできる力を養うことでもあるのです。
自分ひとりが主体性を持っていても、仲間がついてこなければダメなのです。また、主体性のある人ばかり育っても、各々で勝手なことを言っていたら何もできません。上司や同僚、部下は自分とどこが違うのか。その違いを尊重して、自らの成長につなげていく。さらには会社の成長、会社の新たな価値の創造につなげていく。こういう発想で相手と接する能力が求められているのだと思います。
※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。