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#6 最良のストレスマネジメント法は?

明治大学 文学部 教授 岡安 孝弘

過信をせず、日頃から予防することがストレスマネジメントの基本。

ストレスというと、多くの人が嫌なものと思うでしょう。しかし、より高い目標を目指すからこそ生じるストレスもあります。例えば、プロスポーツの一流選手を考えてみてください。彼らは、常人にはとてもいけない高みにいくために、毎日毎日、死ぬような努力を続けているはずです。その努力そのものは、とてつもなく強いストレッサーだと思います。それでも彼らは、より以上の自己実現を求めて努力を続けるのです。このように、苦しいことにも進んで積極的に取組む行動や考え方を、willingnessと言います。なぜ、そのような行動がとれるのか。おそらく、1人だけで頑張ることはとても難しいと思います。困ったときにサポートしてくれる人が身近にいることが重要なはずです。それはコーチのような存在だけではなく、家族であったり、親友であるかもしれません。心を割って話せる、頼り切れるような存在がいることが大事なのです。これは、私たちも同様です。高い目標設定をしたり、難しい仕事に挑戦するからこそ、強いストレッサーを受けます。しかし、そのときに本当に信頼できるサポーターが身近にいれば、大きなストレス反応(心や身体の不調)を示すことなく、そのストレッサーに耐えることができると思います。重要なのは、ストレッサーを避けようとすることではなく、ソーシャルサポート(周囲からの支援)をもつことです。

どんなに健康で体力のある人でも、うつ病になる可能性はあります。自分は問題ないと思っている人が、ある意味、一番危ないのです。過信は禁物です。一度うつ病になってしまうと、回復するのに2~3年かかることもあります。働き盛りの期間を無駄にしてしまうこともあります。そうならないためには予防が大事です。過信をせず、ストレスチェックを定期的に行い、そして、ソーシャルサポートをもつことです。その一員に、カウンセラーなどの専門家も加えましょう。日頃から、気軽に相談できる専門家を見つけておくことが、最大のストレス予防になると思います。

#1 そもそもストレスってどういうこと?
#2 ストレスを感じない考え方ってある?
#3 最良のストレス対処法は?
#4 自分にストレス症状があるのか気づくには?
#5 相談に行くと専門家は何をしてくれるの?
#6 最良のストレスマネジメント法は?

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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