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#2 学校はどのような取組みを行っているの?

明治大学 文学部 教授 伊藤 直樹

世の中の気になる出来事をピックアップし、明治大学の教授陣がその専門的な視点からみなさんへのアドバイスを連載形式でお届けするトレンドウォッチ。今回は教育の現場について取り上げます。しばしば現場では、特別な支援が必要な子どもたち、特に、発達障害のある子どもたちに対して、学校・保護者・専門家がどう向き合えばいいのかが議論されます。今回は臨床心理学・教育相談が専門の、明治大学文学部、伊藤 直樹教授にお話をお伺いしました。

学校はどのような取組みを行っているの?

10数年ほど前に、特別な支援を必要とする児童生徒に関する大規模な調査が国によって行われました。その調査結果を基に、本格的な支援体制作りが始まりました。
地域や学校によって差はありますが、現在では、基本的にはどの学校も相談室を設け、スクールカウンセラー、発達支援アドバイザー、スクールソーシャルワーカーなどの専門家が相談や助言を行う体制を整えつつあります。
また、多くの学校では、発達障害のある子どもへの支援にとどまらず、いじめ、不登校、虐待の疑いのある子どもへの対応に関する研修を行っています。
学校の先生は、こうした問題への対応を教員の仕事として重要なものと考え、取組むようになっています。

子育てに関する悩みや不安があれば、保護者は、まずは担任に、可能であれば専門家にも相談してみましょう。学校の教育に対して要望があれば、学校側に率直に伝えるのが良いと思います。ただし、学校との間に良い協力関係を作ることが肝心です。
子どもが直面している課題を学校の責任として丸投げすることや、逆に、家庭の問題や家庭の教育方針として学校の働きかけを拒むことは、長期的な目で見ると、子どもの成長にとってマイナスに働きます。学校や担任との間で協力的な関係が築けるように、学校側に思いや要望を伝えていくことが大切です。

次回は、専門家の取組みとはどのようなものか、子どもの発達上の課題について家庭ではどのように対応したらよいのかを紹介します。

#1 特別な支援を必要とする子どもとは?
#2 学校はどのような取組みを行っているの?
#3 専門家が加わることで、子どもはどう変わる?
#4 友だち関係のつまずきから不登校になった中学生のAさんへのサポート
#5 LDについての理解が深まり、学ぶ意欲が高まった小学生のBさん
#6 子育ての悩みや不安の解決のために

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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