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日本にもエスノグラフィーの波が来る!?

明治大学 商学部 教授 藤田 結子

医療や福祉の分野での応用に期待

 今後は、医療や介護、育児などの分野でエスノグラフィーを応用して、患者さんやユーザーにとって、より良い治療や、医療器具、介護の道具、サービスが開発されることを期待しています。実は、医療人類学という分野があり、患者さんにとって苦痛や不便のない治療を開発する研究があります。しかし、患者さんは治療に苦痛や不便があるのは当たり前だと思っていて、医師や看護士さんに本音を言わなかったり、全快後に自宅でアンケートをしても、入院中のことはもう思いつかなかったりします。患者さんと同じ目線で、入院中の現場で調査するエスノグラフィーならば、患者さん自身も思い至ることができないソリューションや、本当のニーズを見出すことができるかもしれません。実際、アメリカではエスノグラフィーによってストーマ(人工肛門)が改善され、その利便性が飛躍的に向上した例があります。

 エスノグラフィーは、起きている事象を人の体験として捉えることです。それをしっかり理解することが、優れたエスノグラフィーのスキルにつながります。いま、産学協同によって貴重なフィールドワークの機会を得ている学生たちが、今後、エスノグラフィーによる社会貢献の新たな形を生み出してくれることを期待しています。

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※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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