明治大学の教授陣が社会のあらゆるテーマと向き合う、大学独自の情報発信サイト

日本にもエスノグラフィーの波が来る!?

明治大学 商学部 教授 藤田 結子

皆さんは、“エスノグラフィー”をご存じでしょうか。もともとは、文化人類学の研究者にとって、未知の民族などを研究するときに用いられた調査方法のことです。この学究のための手法が、いま、ビジネスの世界で脚光を浴びるようになっているといいます。

欧米ではすでに成果を上げているエスノグラフィー

藤田 結子
ゼミでのディスカッション風景
 エスノグラフィーは、民族(ethno)と、記述(graphy)を意味する言葉で、欧米の文化人類学者がオセアニアやアフリカなどの(彼らにとって)未知の民族を研究する際に、現地の人たちの中に入り、暮らしを共にして、彼らの生活や暮らしぶりを体験しながら、観察を行い記録する調査方法として用いられました。文化人類学は、エスノグラフィーと二人三脚のように発展していったと言えます。その後、エスノグラフィーは社会学など社会科学の分野で広く応用されるようになっていきます。私の専門は社会学ですが、アメリカ・コロンビア大学の大学院で研究していたとき、エスノグラフィーの技法をトレーニングする授業がありました。こうしてトレーニングを受けた学生は、その後、学界のみならず、ビジネス界でも活躍しています。ところが日本では、エスノグラフィーの技法を実践的にトレーニングする授業は非常に少ないのが実情でした。ところが、欧米ではエスノグラフィーがマーケティング分野で成果を上げていることが日本でも知られるようになり、日本の企業のエスノグラフィーへ対する関心が高まりました。

キャリア・教育の関連記事

スポーツで養うのは従順さ? 主体性?

2018.5.30

スポーツで養うのは従順さ? 主体性?

  • 明治大学 政治経済学部 教授
  • 高峰 修
TOEFL スピーキングスコアがアジア最下位の日本は、変われるか?

2017.11.15

TOEFL スピーキングスコアがアジア最下位の日本は、変われるか?

  • 国際連携機構 特任准教授
  • 横川 綾子
多様な世界に飛び込み自分の殻を破るために、いまこそ留学

2017.8.9

多様な世界に飛び込み自分の殻を破るために、いまこそ留学

  • 明治大学 国際日本学部 准教授
  • 小林 明
ノーベル賞の大隅先生のラボは自由と好奇心に溢れていた

2016.12.28

ノーベル賞の大隅先生のラボは自由と好奇心に溢れていた

  • 明治大学 農学部 准教授
  • 吉本 光希
教員が多忙でも頑張れるのは、良いこと?

2016.12.7

教員が多忙でも頑張れるのは、良いこと?

  • 明治大学 文学部 教授
  • 高野 和子

Meiji.netとは

新聞広告連動企画

新着記事

2018.07.18

気候変動に関する日本の優れた農業技術が世界を救う!?

2018.07.11

民主主義と軍事主義。果たして共存は可能か?

2018.07.04

手書き文字の味を活かした、きれいな自分だけの文字ができる

2018.06.27

人の心を理解できないロボットは、人に対して脅威となる!?

2018.06.20

あなたの理想顔のイメージを簡単に画像化できる

人気記事ランキング

1

2014.09.01

緊急提言、人口減少社会に歯止めをかける ―方策は少子化対策、社会…

2

2017.03.29

「留学生30万人計画」が抱えている将来的課題とは

3

2017.10.04

精神鑑定は犯人救済のために行うのではない

4

2018.07.11

民主主義と軍事主義。果たして共存は可能か?

5

2013.09.01

少子化問題を斬る ―原因は、未婚化・晩婚化・晩産化にあり―

Meiji.net注目キーワード

【注目!】連載コラム