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日本のプレゼンス回復のために

大石芳裕教授 私は研究目的で、毎年10ヶ国以上の国々を回っているが、そこで年々痛感するのは、海外での日本のプレゼンスの急速な低下である。企業の「BOPビジネス」の推進とその成功は、プレゼンス回復にも大きな力になると考えている。「BOPビジネス」は途上国の生活改善、貧困をはじめとした社会問題を解決する取り組みであり、それは現地の人たちから高い評価と信頼を得ることにつながるだろう。同時に、BOP・MOP・TOPを総合的に開拓していくことにより、企業として確かな収益を得て国際競争力を確保する道が開ける。
現在、日本は諸問題を抱えつつも、国民は豊かさを享受しているが、これが20年後、30年後も続くという保証はどこにもない。日本が国力を保ち豊かさを維持するためには、企業の成長発展が不可欠であり、そのカギを握っているのが「BOPビジネス」といっても過言ではない。多くの人に、「BOPビジネス」への関心と理解を高めてもらいたいと思っている。

※掲載内容は2014年6月時点の情報です。

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※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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